
.png?w=728&ssl=1)
不定詞の3用法


日本語には3表現に異なる言い方(歩くこと・歩く(ための)・歩くために)があります。
しかし、英語はこれらの3表現を、3つとも同じ「to」でカバーするので、その見分け方は日本語と比べて難しく、とても重要です。
今回はその内、副詞になる不定詞の見分け方をみていきましょう。
目次
はじめに:副詞って何?
「副詞って何」と思うことは◎です。
副詞を復習してから不定詞を学ぶことで、理解がグッと楽になります。
1. 副詞とは
副詞(adverb)は、動詞(verb)に情報を加えます(add)。
when(いつ)
where(どこで・に)
why(どうして)
how(どうやって)
の4つに副詞は大別されます。例えば、
「昨日、彼女のために、私は六本木に車で行った。」
では、「昨日」、「彼女のために」、「六本木に」、「車で」が「行った」に情報を加えています。
例えば、「彼女のために」は、「行った」理由を説明しているので、whyに分類されています。
very boring class(とてもつまらないクラス)= どれくらいつまらないかを説明
I saw him right here (まさにここで彼をみた。)= どのようにここでなのかを説明
2. 副詞の例
4副詞全てが含まれる例文を参考に、副詞の働き方を学びましょう。
Yesterday,
yesterday(副詞):動詞に時の情報を加える副詞は、「in 1992(〜に)」のように2語以上の場合もあります。「Yesterday was fun.(昨日は楽しかったです。)」の「昨日」は名詞なので、注意しましょう。
at the garage(副詞句):2語以上の副詞を「副詞句」といいますが、副詞に変わりありません。
with A = Aをつかって、で
動詞「built:を建てた」に、各4副詞「いつ」、「どこで」、「どうやって」、「どうして」がそれぞれ情報を加えていますね。
副詞抜きだと… His dad built a dog house.(彼の父は犬小屋を建てた。)
3. 不定詞の副詞用法とは
不定詞の副詞用法(adverbial infinitive)がなれる副詞は以下の2つだけです。when(いつ)where(どこで・に)
why(どうして)
how(どうやって)
まずはwhyを使った例をみてみましょう。
「昨日、彼女に会うために、私は六本木に車で行った。」
= I drove to Roppongi yesterday to meet her.
「to meet her(彼女に会うために)」が行った理由を説明しているので、whyに分類されています。不定詞は「to 動詞の原型」の形ですが、meetは目的語を取る他動詞なので、「to meet her」となっています。
不定詞の副詞用法は、「why」か「how」のみで、不定詞には必ず動詞が含まれます。
She runs quickly outside before school to lose weight.
(彼女は減量するために、学校の前に外で早く走る。)
Step # 2:不定詞が副詞whyになるときの見分け方
不定詞(infinitive)がwhy(どうして)になるとき、その不定詞は「why(どうして)?」への答えになっています。

Ex.1

.png?w=728&ssl=1)
(私の重さを減らす(減量する)ために、私は毎日走ります。)だ!
この「why」の答えとなる日本語訳は「〜するために」ですね。
Ex.2

.png?w=728&ssl=1)
(彼女に会えて、私は嬉しかった。)だ!
この「why」の答えとなる日本語訳は「〜して」ですね。
Ex.3

.png?w=728&ssl=1)
(彼女にそのようなことをいうとは、彼は怒っているに違いないです。)だ!
この「why」の答えとなる日本語訳は「〜するとは」ですね。
Ex.4

.png?w=728&ssl=1)
(そんなに難しい問題を解くなんて、彼は賢いと私は思う。)だ!
この「why」の答えとなる日本語訳は「〜するなんて」ですね。
日本語訳の表現が豊かなので、toが全てを補う英語が不自然に覚えますが、日本語訳を全て「〜するから」と言い換えてみましょう。不自然ですが、意味は通じますね。
Step # 3:不定詞が副詞howになるときの見分け方
不定詞(infinitive)がhow(どうやって)になるとき、その不定詞は「how(どうやって)?」への答えになっています。

Ex.1

.png?w=728&ssl=1)
(私は前進するように、用意ができている。)だ!
to以下は「how」の答えになっています。一方、なぜ用意できているの?と考えて、「〜するために用意ができている」のwhyと考えてもOKです。
Ex.2

.png?w=728&ssl=1)
(あなたはいつも、ここに長くいるように、歓迎されている。)だ!
welcome【形】:歓迎される ⇄ 【他動】:〜を歓迎する よって、受け身の形では意味は一緒になる。
Ex.3

.png?w=728&ssl=1)
. (彼は、有名なピアニストになるように成長した(成長し、〜になった)。)だ!
日本語訳では、「成長し、(結果)〜となる」と訳されますが、どうしてその和訳になるかを理解した上で使用しないと、暗記となり応用が効かなくなります。

Ex.4

.png?w=728&ssl=1)
(その状況は乗り超えるのが困難だ。)だ!
「to overcome(乗り超えるのが)」は、副詞として形容詞「tough(困難な・である)」を修飾しています。不定詞の副詞用法で、もっとも訳が難しいですが、副詞は動詞も修飾するが、形容詞も修飾(説明)できるという原点に立ち返りましょう。

.png?w=728&ssl=1)

Step # 4:確認テスト
以下のStart Quiz!をクリックして、テストにチャレンジしましょう。
Quiz!
回答
The company is ready to provide custmers with better products.
How is the company ready?(どう用意できている?) or What is the company ready for?(何に対して用意できている?) の答えに、「to以下」がなっているので、「〜するように(how)」もしくは「〜するために(why)」を表す副詞用法。
ready = prepared(準備をさせられた=準備ができた)
Market size is often difficult to predict.
Adverb(副詞)は文字通り、動詞(verb)に「なぜ(why)」・「どうやって(how)」と言った意味を加える(Add)一方で、「very beautiful」のように形容詞も修飾します。今回は、形容詞の修飾です。「difficult」を、「予測することが」で修飾しています。不定詞で最も理解しづらいのがこの形(S is difficult/hard/tough to V)です。
predict = to say that an event or action will happen in the future,(= anticipate, forecast:予測する)
You are always welcome to stay here longer.
How are you welcome?(どう歓迎されている?)の答え(ここに長くいるよう)になっているので、「how」が正解。
long(adv.) = For a long time
→ longには形以外にも「長い間」という意味があるので注意しましょう。
It was mean of you to say something like that.
Why were you mean?(なぜあなたは酷かったのですか?)の答え(そんなことをいうから)になっているので「why」が正解。和訳が「〜とは・なんて」など多岐に渡るが、本質は理由(why)なので惑わされないこと。
of = used after an adjective when judging someone’s behaviour:(形容詞の後に、誰かの行動を判断するときに置かれる(特に意味はない)。)
mean(adj.) = Unkind, spiteful(不親切な・意地悪な)
He must be angry to say so.
Why is he angry?(なぜ彼は怒っているのですか?)の答え(そういうから)になっているので「why」が正解。和訳が「〜とは・なんて」など多岐に渡るが、本質は理由(why)なので惑わされないこと。
say(without object) = 言う・話す(Why didn’t you say so earlier?:どうしてもっと早くそう言わなかったの?)
He grew up to be a great scientist.
How did he grow up?(どう彼は成長したのですか?)の答え(科学者になるよう)になっているので「how」が正解。和訳は「〜し、(結果)となった」とされる。
grow = to gradually become an adult(徐々に大人になる)
You are smart to solve that problem.
Why can you say he is smart?(どうして彼が頭がいいと言えるの?)の答え(その問題を解くから)になっているので「why」が正解。和訳が「〜とは・なんて」など多岐に渡るが、本質は理由(why)なので惑わされないこと。
that(adj.) = used to identify a specific person or thing(あの・その)
The teacher told him not to be late for school.
tellはSVOOの形を取ることができる動詞であるため、目的語を二つ取る。よってnot to be late for school(学校に遅れないこと)という不定詞の名詞用法と解釈する。
tell = Order(〜を命令)ー 「〜を(〜に)伝える」だけでなく、「を(〜に)指示する・命令する」の意味もある点に注意。
Though he had been told not to do it, the boy turned on his mom’s computer.
「BにAを忠告する」の「B」が主語となり、「Bは、Aを忠告された」という受動態になっている点に注意。
turn on = to activate(起動すること)
By the age of 3, most children are old enough to leave the high chair and sit by themselves.
How are most children old enough?(どう大半の子供達は十分歳をとっているの?)の答え(高椅子を離れるのに)になっているので「how」が正解。
by = before(〜以前に)
The data shows how important it is to educate yourself financially.
日本の英語教育では一般的に、to以下が「仮主語」で、「it」の代わりとして主語(名詞)の役割をすると解説されるが、英語圏では副詞用法として学ぶ。実際、How is it important?(それはどう重要なのですか?)の答え(自身を教育するために)になっているので「how」と考えることができる。
Don’t be afraid to say what you think.