【10問復習】助動詞のおさらい

優しい先生

文字通り、助動詞(auxiliary verbs は「動詞」を「助ける」役割を果たしています。

auxiliary verbs」の、「auxiliary」は「助手・補助の」という意味です。


日本語に訳して、助動詞「有り」と「無し」とで比べてみると分かり易いですね。

今回は「will(〜するだろう)」と比較してみましょう。

  1. The phone rings.(電話は鳴る。)
  2. The phone is ringing.(電話が鳴っている。)
  3. The phone will ring.(電話は鳴るだろう。)

  4. 「いる」「だろう」どちらも「鳴る」を助けているのがわかります。
    意外かもしれませんが、現在進行形の形で使われる「is」も助動詞と捉えることが出来るのですね。

    英英辞典でも「am」の原型である「be」を調べると、過去・現在分詞の前では「auxiliary verb」に区分されています。

    ※ これは、一見助動詞とは分からない、現在完了形の「have」や、「used to V:かつては〜した」でも同様です。
優しい先生
それでは、以下の問題(10問)を一緒に解きながら、助動詞のコツをつかんでいきましょう。



Q1
 

What we (   )to do now is to try to learn something from this lesson.

① ought ② should ③ willing ④ used



Answer → ①

What we ought to do now is to try to learn something from this lesson.
私達が今すべきことは、この教訓から何かを学ぼうとすることだ。
※ Should do = ought to do → ① すべきだ ② するはずだ
→「ought」は元々は「owe【他】:〜に借りがある」の過去形。よって、この「to」は不定詞を目的語に取る名残。
※ willing 【現分・形】 〜する意思がある 
→ 元々willは動詞で「欲する」の意。よって、進行形の形で、「be willing to do」となる。
※ used 【過分・形】〜に慣れている → よって、 be used to do 


優しい先生
★ What we ought to do now
→  what S + V(他・目的語省略) = SがVすること・もの

★ to try
→  to + V(原型) = Vすること(不定詞の名詞用法)

Q2
 

You (   )leave your jacket here as it will be colder later.

① should ② ought not to ③ have to ④ must have


Answer → ②

You ought not to leave your jacket here as it will be colder later.
これから(より)寒くなるので、上着をここに置いていかない方がいい。
※ should not do = ought not to do → ① すべきではない
※ must have 過去分詞 = 必ずしたはずだ・したに違いない


優しい先生
★ leave your jacket
→  leave A = A を発つ・出発する → Aを残す・置いていく

★ be colder
→  cold(寒い)の比較級で「(より)寒くなる」

Q3
 

A: “Have you seen your sister this morning?”
B: “No, but she(   )be still sick in bed.”


① had better ② will ③ might ④ needn’t


Answer → ③

“No, but she might be still sick in bed.”
A:「今朝、妹を見た?」
B:「うんん、 病気で寝ている のかもしれない。」
※ may V → ① Vしてもよい ② Vするかもしれない(②の場合、mightでも可。現在時制。)
※ had (‘d) better V= 〜した方がいい
※ needn’t = need not → 〜する必要はない


重要表現
★ be still sick in bed
→  be sick(形:病気で・病気の)in bed = 病気でベッドの中にいる = 病気で寝ている

Q4
 

Unauthorized staff (   ) enter this area.

① don’t have to ② mustn’t ③ have to ④ needn’t


Answer → ②

Unauthorized staff mustn’t enter this area.
認可されていない者は、この場所に入ってはいけません。
( = 関係者以外この先立ち入り禁止)
※ don’t have to V = Vする必要はない


優しい先生
★ Unauthorized staff
→  authorize = 【他】権限を与える・許可する
→ unauthorized = 【過分・形】許可されていない


★ mustn’t /mʌ’snt/ マァスン
→  してはいけない ⇆ must = しなければならない

「〜しなくても良い」という意味では、
① do not have to, ② do not need to, ③ need not を使う。
肯定文では、「must do」と「have to do」は言い換えることが出来るが、否定文では、このように意味が完全に異なるので注意。

Q5
 

How dare you (  ) me of messing up your room!

① accusing ② to accuse ③ accused ④ accuse


Answer → ④

How dare you accuse me of messing up your room !
よくも 部屋を散らかしたのが私だと責めることが出来るね。
※ 【他】accuse A of B = Bをしたとして、Aを責める・訴える


優しい先生
★ How dare you accuse
→  ① dare【助】= あえて〜する ② dare【他】= 〜してみろと、けしかける → (まさか、出来るはずがない) → How dare you V の形で、「よく〜出来るね」

★ messing up your room
→  ① mess【名】= 散らかっている ② mess up【動】= めちゃくちゃにする・汚くする(話)

Q6
 

You’d(   )hurry as dinner will be ready at six O’clock.

① better not ② better to ③ better ④ not better


Answer → ③

You’d better hurry as dinner will be ready at six O’clock .
6時には夕食の用意ができるから急いだ方がいいよ
※ had(‘d) better not do = しない方が良い → to が入らないことに注意


優しい先生
★ You had better V
→  した方がいい良い・すべきだ(≒ should)
会話では、「’d better」のように短縮される。また、短縮されない場合でも、通例hadは極めて軽く発音される。
非標準では、「had」も省略され、① You had better do → ② you’d better do → ③ You better do のようになる。よって「better」単体で、あたかも「should」の様に使用することが可能。


★ at six o’clock
→  o’clockは、a.m.,p.m.とは一緒に使うことができない。よって → 「at eight o’clock in the evening(夜の8時に)」の様に表現される。

Q7
 

A: I guess this is where the dormitory used to (   ) .
B: Did this place really used to (   ) our dormitory?


① be ② in ③ find ④ look like


Answer → ①

A: I guess this is where the dormitory used to be.
B: Did this place really used to be our dormitory?
A: ここが、寮があったところだと思う。
B: 本当にここが、寮があった場所なの?
※ dormitory = 寮


優しい先生
★ where
→  【関副】(先行詞を含む)〜するところ = the place+ whereに相当し、名詞節となる。
「used to be」の後に省略される何かを考える。→ 場所を示す副詞(句)(例:here, next to the house…) なので、関係代名詞ではなく、関係副詞を使う。


★ used to be
→  【助】かつては〜だった
「used to do」の疑問文は「Did A used to do?」。否定文は「didn’t used to do」が通例。通常の助動詞のように使用することは一般的ではない。
また、「be used to do:〜に慣れている」との違いに注意すること。

Q8
 

I know he hurts his back. He (   ) that heavy stuff up the stairs.

① should not have carried ② should have been carried ③ ought to carry ④ should have carried


Answer → ①

I know he hurts his back.
He should not have carried that heavy stuff up the stairs .
私は、 彼が腰を痛めていることを知っている。
彼は あの重たい物を、階段の上に運ぶべきじゃなかった。
※ should (not) have 過去分詞 = すべきだった(でなかった)のに
→ 会話では、「should’ve」 /ʃʊdəv/ のように短縮される。  


優しい先生
★ he hurts his back
→  S hurt oneself = Sが自分自身に怪我をさせる 
= Sは怪我をしている・Sは〜を痛めている


★ carried that heavy stuff up the stairs
→  【他】carry A + 方向を示す前置詞(to, from, up, down)= 〜にAを運ぶ。
「up」は「〜の上に:= to or in a higher level or position」という前置詞であることに注意。

→  「go to A:Aに行く」の「to」と同様の働きで、自動詞と使用される例。
・ He climbed up the tree to cut some coconuts.
(彼は、ココナッツを切るために、木の上に登った。)

→  「carry A to B:AをBに運ぶ 」の「to」と同様の働きで、他動詞の対象物に方向の意味を加える例。
・ We followed her up the stairs to a large meeting room.
(彼女と一緒に、階段の上の大会議室に行った。)

Q9
 

I can’t help (   ) I could have saved him.

① but to think ② thinking ③ think ④ but thinking


Answer → ②

I can’t help thinking I could have saved him .
彼を救えたのにと考えずにはいられない
※ can’t help doing = ~するのをやめれない・せざるを得ない


優しい先生
★ help
→  help【他】「助ける・手伝う」の意味の他に、「防ぐ→避ける・〜することをやめさせる」の意味がある。
※ 後ろに「to 動詞の原型」を取らないのは、「to do」の場合では、「〜する為に援助する・助ける」の意味になるから。これは「stop」と同様の考え方。


★ I could have saved him
→  can (could) have 過去分詞 = 〜だった・〜できたかもしれない、という過去の推量を表す。
※ 「might」と同様、推量の意味が含まれる際は、原型・過去形いずれも使用することが可能。

Q10
 

It is right that she complain about his attitude.
= She(   )complain about his attitude.


① may well ② is not likely to ③ might as well ④ had better


Answer → ①

It is right that she complain about his attitude.
= She may well complain about his attitude.
彼女が、彼の態度について不平を言うのは間違っていない。
= 彼女が、彼の態度について不平を言うのは もっともだ。
※ might as well V = Vするのと同じくらいいいかもしれない → Vする方がいいかもしれない(婉曲的な勧誘を表す
※ likely【形】 = ありそうな・可能性のある 
→ be likely to do:が〜しそうである


優しい先生
★ she complain
→  感情や判断を表す形容詞に続くthat節では、その感情や判断を支持する目的で「should」が使用されることがあるが、アメリカでは通例shouldは省略され、後ろの動詞が原型で残る。
なお、shouldを用いずに、一般動詞を続けることも可能。


★ may well
→  wellは「十分に・よく・かなり等」肯定的な表現を幅広く示すため、may wellの形でも意味が別れる。
= ① 十分にありえる→恐らく〜するだろう ② かなりの可能性がある→〜するのも最もだ。

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