突然ですが、以下の例文には現在進行形が使われていますね。
I am trying to explain things that I barely understand myself.
ここに1つづつ品詞を振り当てると…

のようになります。
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というのも、「am」は「be動詞」…。「〜である・ている」という動詞のはず。
そして「trying:〜しようとする」は現在分詞で、形容詞の役割を果たしているのに、ここでは動詞に分類されてる….
今回は、なぜ現在進行形に使われる「be動詞」が助動詞として扱われるのか、そして、品詞には分類されない「〜詞」について説明していきたいと思います。
1. 現在分詞は品詞じゃない
まず、品詞には分類されない「〜詞」について解説していこうと思います。
今回の例で言えば、「trying」は「〜しようとする」という現在分詞ですよね。
しかし、現在分詞は品詞には分類されません。
なぜかと言えば、現在分詞は形容詞と同様の働きをする為、大枠としては形容詞という品詞に分類されるからです。
the walking boy
であれば、「その歩いている少年」となり、形容詞と同様の働きをしていることが分かりますね。
※動詞が基盤になって作られている形容詞=現在分詞、と覚えましょう。
このように、品詞には含まれないのに「〜詞」で終わる用法は以下の5種類あります。
- 動名詞
- 関係詞
- 疑問詞
これらは名詞や形容詞として働いたり、束になって名詞、形容詞や副詞として見られたり、と何かと厄介な奴らです…(これを「〜句」や「〜節」と言います。)
しかし、逆に考えてみれば、
現在分詞は「形容詞」という品詞と同様の働きをするので、「品詞」という最も重要なくくりにランクインさせてもらえなかったのです。
ですから、現在分詞(=動詞-ing)は形容詞のこと、と覚えても問題はありません。
2. 動詞-ingは現在分詞で形容詞のことじゃないの?
本題に戻ると、
なぜこの例では↓「trying」が形容詞になっていないのでしょうか。

そして、「am」は当然、「〜である、している」という「動詞」のはず…
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の、ハズなのですが、というか「am」が助動詞というのは無理があるような気がするのですが、以下の理由からこれらはどっちも正解、ということになっています。(むしろ上の方が、模範解答です)

以下では、なぜ両方とも正解になるのか、説明しています。
なぜ現在進行形では「be動詞」が助動詞で、「v-ing」が動詞とみなされるの?
- SVO…等の文型に落とし込み易くなる。 そうですよね。もし「am」を動詞 = Vにして「trying」を形容詞 =C にしてしまうと、「I am trying it.」 という文があった際に、「it」は「目的語 = O」ですから「SVCO」という順番になってしまいます。これは中一で出てくる基本5文型のいずれにも当てはまりません。
- また、現在分詞は高学年の単元であり、品詞や基本文型・現在進行形を学習する際にはまだ教えていない。よって、現在進行形の「v-ing」= 動詞として扱う方が先生サイドとしては楽である。
(※助動詞と動詞はまとめて「V=述語動詞」として、文型上みなされます。)

Forkus 早めに文型学習に慣れさせる為に、わざわざ間違ったことを教え込むのはちょっと違う気するけどなぁ。現在進行形の「V-ing」を、ずっと動詞だと思い込んでしまう人もいるんちゃうかこれ..

という意見もありますが、助動詞としてみる理由は他にもあります。
文字通り助動詞は「動詞」を「助ける」役割を果たしています。
日本語に訳して他の助動詞と比べてみると分かり易いですね。
今回は「will(〜するだろう)」と比較してみましょう。
今回は、以上となります。
現在進行形のbe動詞は助動詞に区分される、理由を理解していただければ幸いです。
これと同様の考え方で、現在完了形の「have」も助動詞になり、続く「動詞-ed」の過去分詞も形容詞ではなく動詞としてみられます。
お疲れ様でした!