【TOEIC頻出】関係副詞 where / when / why / that ってなに?|すぐにわかる簡単な覚え方


まずは、授業のワンシーンを見てみましょう。

生徒(中2)
先生、関係副詞って何ですか?
優しい先生
関係副詞とは「where:どこで」「when:いつ」「why:何で」の3つの副詞が、形容詞節を導き、先行する名詞を修飾する用法のことですよ。
生徒(中2)
…..
優しい先生
確かに、「形容詞節」と言われても、ピンと来ませんよね…
まずは、例を参考におさらいしましょう。

1. 関係副詞「when・where・why」は、本当に形容詞を作ってるの?


 a time ( when I was with you ) ← カッコ中は形容詞の働き!
= (私あなたといた)時間
※ timeに「a」や「s」が付く時は、経験として認識出来る「(〜な)時」の意味で、必ず形容詞を伴う。今回は、whenが作る形容詞節:「あなたといた」が形容詞。


  the house ( where she lives ) ← カッコ中は形容詞の働き!
= (彼女住んでいる)
※ live【自】:住んでいる →状態を表すので、現在進行形でなくとも、「住んでいる」という意味。


  the reason ( why she left early ) ← カッコ中は形容詞の働き!
= (彼女早めに出た)理由
※ leave【自】:出発する → leave (A)for B:Bへ向けて(Aを)出発する

生徒(中2)
確かに、when / where / whyの後が形容詞になってる…!
優しい先生
その通りです。それぞれ、「when・where・why + 文」が形容詞として、前の単語(先行詞)の説明をしていますね。

これを形容詞節と呼びます。「when」を参考におさらいすると、
a time(時間) + I was with you私はあなたといた。
         
a time when I was with you
あなたといた時間)
優しい先生
のように、形容詞節を作り、単語と文の接着剤にもなるのです。
生徒(中2)
でも、「when」は副詞だよね?どうして形容詞を作れるんだろう。
優しい先生
その通りです。when自体は副詞です。

しかし、より正確に言うと、「関係副詞」は本来続く文に入っていたであろう、場所や時、理由を示す「副詞(句)」を吸収する代わりに、その文に形容詞の役割を与えるのです。

これは、関係代名詞も同様です。「which・who」を思い出してみてください。「which・who + 文」も、文から代名詞を省略する代わりに、その文自体には形容詞の役割を与えました。

折角なので、以下では復習がてら、関係代名詞の作用をおさらいしましょう。

2. 関係代名詞は代名詞を吸収し、形容詞節や名詞節を作る


優しい先生
関係代名詞の作用は、以下の2通りです。

1, 「which・who」は、文から「何・誰か」を示す代名詞を吸収する代わりに、 「形容詞」の役割を文に与えましたね。その文が形容詞として、直前の先行詞を修飾します。

2, 一方「what」
の場合は少し注意が必要でした。文から「何か」を示す代名詞を吸収する代わりに、わからないけど、「何か」という「名詞」の役割を文に加えました。名詞ですから、形容先の先行詞は不要です。

以下では一例づつ、作り方を見ていきましょう。

2.1  whichの場合


  the dish ( which I ordered ) ← カッコ中は形容詞の働き!
= (私注文した)料理

※ order【他】:を注文する

1, the dish I ordered ( it ).  ← it」には、注文した何かが入ります。

2, the dish ( which ) I ordered ( it ) ←it」=「the dish(料理)」なので

3, the dish which I ordered    完成!
生徒(中2)
代名詞の「it」が「the dish(料理)」を示すから、「which」が「it」を吸収して、文を形容詞にするのね!
優しい先生
なぜ「order」に「it」が付くのか分かりますか?
これは「order」が他動詞で、本来は後ろに名詞を取らなければならないからです。今回そのルールを無視できるのは、「the dish」を示す、「order」する何か(it)を「which」が吸収し、形容詞として文を作用させるからです。

2.2  whoの場合


  the man ( who came with her ) ← カッコ中は形容詞の働き!
= (彼女と一緒に来た)

1, the man ( he ) came with her.  ←he」は一緒に来た「誰か」

2, the man ( who ) ( he ) came with her ←he」=「the man」より

3, the man who came with her   完成!
生徒(中2)
代名詞の「he」が「the man(その男)」を示すから、「who」が代名詞「he」を吸収して、文に形容詞の役割を与えるのね!

2.3  【例外編】whatの場合


  Don’t assume that readers always prefer ( what you are writing about.)

 ↑ カッコ中は名詞の働き!

= (あなたが書いていること)を、読者がいつも気に入るとは思わないで。

1, you are writing about ( it ).  ← it」は、あなたが書いている何かです。

2,  ( what ) you are writing about ( it ) ←it」=「書いているコト(内容)」なので

3, what you are writing about    完成!
優しい先生
関係代名詞の「what」は、「which」や「who」とは異なり、「〜するコト・モノ」という名詞を作ります。従って、先行する名詞は必要ありません。whichのように形容詞を導くのではなく、whatそのものが名詞になるからです。つまり、「what = the thing which」に置き換えることも可能です。

what you are talking about
= the thing which you are talking about

関係副詞も、文中から何かを省略して、新たな役割を文に与えるという意味では、関係代名詞と同じです。

以下では、その作り方を見ていきましょう。

3. 関係副詞は、副詞を切り取る代わりに、文を形容詞にする

3.1  whenの場合


 a time ( when I was with you ) ← カッコ中は形容詞の働き!
= (私あなたといた)時間

1, a time I was with you ( in 1996 ).  ← カッコ内は時を表す副詞

2, a time ( when ) I was with you ( in 1996 )  ← a time」を示す

3, a time when I was with you   完成!
生徒(中2)
副詞(句)の「in 1996」が「a time」を示すから、関係副詞の「when」が2つを関係させるのね!
優しい先生
「when」は副詞の代わりをするので、「in・at・on 」など、前置詞も含んで時を示します。

本例では、「in 1996(1996年に)」が使用されていますが、「at that time(その時/に)」 や「on a weekend(週末/に)」など、時を示す副詞句は、シーンによって様々です。

また、「前置詞 + 名詞」が「副詞句」を作るから、「when」は「in which」・「at which」・「on which」と言い換えられます。「which」は名詞なので、「1996」、「that time(その時)」「a weekend(週末)」の代わりしか出来ないためです。

a time when I was with you
= a time in which I was with you

3.2  whereの場合


  the house ( where she lives ) ← カッコ中は形容詞の働き!
= (彼女住んでいる)

1, the house she lives ( there ).  ←  thereは 場所を表す副詞

2, the house ( where ) she lives ( there)  ← the house」を示す

3, the house where she lives   完成!
生徒(中2)
副詞の「there(そこに)」が、場所を示す先行詞「the house(その家)」の場所を示すから、関係副詞の「where」が両者を関係させるのね!

3.3  whyの場合


  the reason ( why she left early ) ← カッコ中は形容詞の働き!
= (彼女早めに出た)理由

1, the reason she left early ( not to miss the train ).

「電車を逃さないために」は理由を表す副詞

2, the reason ( why ) she left early ( not to miss the train)

the reason」= 「not to miss the train

3, the reason why she left early   完成!
生徒(中2)
副詞句の「not to miss the train(電車を逃さないために)」は「the reason(その訳)」という先行詞を表すから、関係副詞の「why」はその副詞句を消す代わりに、文に形容詞の役割を与えるのか!
生徒(中2)
ん…あれ…
でも、「why」って省略されることもよくあるような…
その場合ってどうなるのかな?
優しい先生
いい疑問点ですね!!
実は、関係副詞は、省略されたり、もしくは先行詞が代わりに省略されることもあります。
以下ではその要点を掴んでいきましょう。

4. 関係副詞と先行詞は省略できる!thatが代わりになれる!

優しい先生
1, 関係副詞は、省略 or 置換えできる!(先行詞は残る)

※ なお、関係副詞は「前置詞 + which」に置換え可能ですが、「when」・「why」 に関しては、「that」と置き換えることも可能です。thatの場合は、通例省略されます。(よって、thatとなった結果省略された、と考えることも可能。)

2, 先行詞も、省略できる!(関係詞は残す)

※ ただし、先行詞が「the time(その時)・the place(その場所)・the reason(その理由) 」の場合のみ。whyの場合、先行詞は「the reason」だけなので、常に省略することが出来ます。

4.1  whenの置換え・省略


 It goes back to the time ( when I was attending college.)

 ↑ カッコ中は形容詞の働き!

= それは、(私大学に通っていた)時に遡る。
※ go back【自】:遡る
※ attend【他】:に通う・出席する

 It goes back to the time when I was attending college. (原型)

 It goes back to the time at which I was attending college. (置換)

 It goes back to the time that I was attending college. (置換)

 It goes back to the time I was attending college. (when省略)

 It goes back to when I was attending college. (the time省略)

  計5つに変化可能!

生徒(中2)
そのまま「the time(先行詞) + when」でもいいし、whenが無くなってもいいし、whenが at which や that になってもいいし、the timeが無くなっても大丈夫なのね…
優しい先生
the time, where どちらも無くしてはダメですよ。 
まずは、原型から覚えるようにしましょう!


※ 先行詞が「the time」の場合のみ、先行詞は省略可能です。例えば、以下のように、時をより具体的に示す先行詞の場合、先行詞は省略出来ません。

If I recall back in the days when Frank was in Canada, we were always together.
(フランクがカナダにいた日々のことを振り返ると、いつも僕たちは一緒にいた。)

If I recall back in the days Frank was in Canada, we were always together.  

the days は省略出来ません!

4.2  whereの置換え・省略


  I don’t know the place ( where she works.) ← カッコ中は形容詞の働き!
= 私は(彼女働いている)場所を知らない。

 I don’t know the place where she works. (原型)

 I don’t know the place at which she works.

 I don’t know the place she works.

 I don’t know where she works.  上4つに変化可能!
生徒(中2)
whereの場合は、「that」を代わりに使えないんだったっけ。
優しい先生
その通りです。
また、先行詞が「the place」の場合のみ、省略出来ることに気をつけましょう。例えば、場所は場所でも、「あるケース・判例の中に」といったように、実際に歩いて行けない場所であってもwhereは使われます。この場合、先行詞は省略出来ません。

In Japan’s high school baseball, there is the case where the training goes beyond what is normally done for that age.
(日本の高校野球では、トレーニングが、その歳で通常行われるものを超える事例が存在する。)

In Japan’s high school baseball, there is the case the training goes beyond what is normally done for that age.  

the case は省略出来ないが、whenは省略可能


4.3  whyの置換え・省略


  Do you want to know the reason ( why she is angry with Tom )? 

 ↑ カッコ中は形容詞の働き!

= (彼女トムに怒っている)理由を知りたい?

 Do you want to know the reason why she is angry with Tom?(原型)

 Do you want to know the reason for which she is angry with Tom?

 Do you want to know the reason that she is angry with Tom?

 Do you want to know the reason she is angry with Tom?

 Do you want to know why she is angry with Tom?

  計5つに変化可能!

生徒(中2)
だから、「That’s the reason why…」「That’s why…」 もどっちも聞き覚えがあるのね…! 
優しい先生
その通りです。
また、whyの先行詞は、「the reason」しかないので、もっとも気軽に省略されます。複数の先行詞をもつwhereやwhenにおける先行詞の省略と比べると、見る機会や使う機会が多いのも納得ですね。

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