正解 → which
1. Paris is a place which I want to visit.
※ Paris:パリ
※ visit:〜を訪れる
※ whichの代わりにthatを使用することも可能
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と、思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、なぜこの場合「where」ではなく「which」なのかについて、お話していきます。
目次
1. なぜwhereを選んでしまう?→visitとgoの違いを考えないから
「place」や「訪れたい」という言葉から、場所をイメージして、whereを選択…
このような感覚によって誤答を誘う問題はTOEIC・受験英語では頻出されます。
では、一方whereが正解となるケースも以下では見てみましょう。
2. Paris is a place where I want to go.
※ go (to):(〜に)行く
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そうですよね。確かに、 ほとんど意味の変わらない2文ですが、「where」と「which」以外にも、一つ違いがあります。
1. Paris is a place which I want to visit.
2. Paris is a place where I want to go.
visit と go ですよね。
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「訪れる」と「行く」の違いってことかな?
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他動詞は「〜を」を含む、ここがポイントです。
一方、「go」は「〜に」という意味を含みませんでした。
よって、後ろにtoを付けないといけないんですね。
この他動詞と自動詞の違いが「which」か「where」を見分ける鍵です。
しっかり意識して、次に進みましょう。
2. 2つの文章を繋ぐとき、後半省略される何かを探せ
2.1. whichの場合
whichは人以外のモノを幅広く補い、2つの文を繋げる関係代名詞です。
2つの文というのは
今回の例:
1. Paris is a place which I want to visit.
で言えば
- Paris is a place.
- I want to visit it.
の2つになります。
1文目に出てくる、人以外のモノ(=a place)を示す、2文目の代名詞(= it)の代わりとなって文を繋ぐのがwhichになります。
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whichは代名詞の代わりとなって文を繋ぎます。

このように、2つの文がくっつけられる際に、2番目の文から関係詞によって省略される何かを想像することができれば、自ずと使用する関係詞が関係代名詞なのか、関係副詞なのかどうかを区別できるようになります。
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そしてitが示すのは場所(= a place)だから、whereなんじゃないの?
省略される何かが示すモノ・コト自体ではなく、それが代名詞であるということに集中しましょう。
今回は、たまたまその省略された代名詞がa placeという場所を示していたので、困惑してしまいますが、あくまで省略されているのはit、つまり代名詞です。
2.2. whereの場合
続いて、whereの例で省略されている何かをみてみましょう。

今回省略されている何かは「to it」つまり、「そこに」です。
これは、名詞ではないですね。「〜に」や「〜で」など、動詞に意味を加えるのは副詞です。
ですから、whereはこの副詞(= to it)の代わりとなり、2文を関係付ける関係副詞になります。
本例:
2. Paris is a place where I want to go.
で言えば、この2文とは
- Paris is a place.
- I want to go to it.
になります。
goは自動詞なので、「it」の前に「to」が必要です。
よって、whereはtoも含んだ状態で、「そこに」という副詞的な意味で文を繋いでいることが分かります。
これは「そこ」という代名詞の代わりをして文を繋ぐwhichとは異なります。
よって、この「に = to」の有無は非常に重要です。
「に」の有無で代名詞か副詞かの違いが生じ、関係代名詞か関係副詞を決めるからです。
そして、その「に」の有無を決めるのは、本例では自動詞か他動詞の違いです。
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ヒト以外の名詞を、続いて示す代名詞の代わりとなって2文を結ぶのが関係代名詞のwhich。
場所を示す名詞を、続いて示す副詞の代わりとなって2文を結ぶのが関係副詞のwhereです!
なぜ、goにはtoが必要なのにvisitは必要ないの?という疑問を持たれた方は、以下の記事を参考にして見てくださいね。
3. まとめ
今回は、代名詞の代わりをする関係代名詞whichと、副詞の代わりをする関係副詞whereの使い分けについて学習しました。
Paris is a place which I want to visit.
visitが「〜を」の意味を含む他動詞であるため、後ろに続くのはitとなり、これが代名詞ですから、関係代名詞whichによって文を繋ぐことが出来ました。

Paris is a place where I want to go.
goが「〜に」の意味を含まない自動詞であるため、後ろに続くのは “to it” となり、これが副詞ですから、関係副詞whereによって文を繋ぐことが出来ました。

今回は以上になります。お疲れ様でした。