目次
1. 現在時制
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1-1. 状態・習慣を表す現在時制
1. 「〜である」という状態や、「(いつも)〜をしている」という習慣は現在時制によって表現されます
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状態を示す動詞を、状態動詞と言います。
「好き」・「嫌い」のような心理や、「見える」・「聞こえる」といった感覚、そして「持っている」・「似ている」といった、状態を表す動詞です。
状態動詞は既に「〜である」という状態を表しているので、進行形にはなりません。
「好き」・「嫌い」のような心理や、「見える」・「聞こえる」といった感覚、そして「持っている」・「似ている」といった、状態を表す動詞です。
状態動詞は既に「〜である」という状態を表しているので、進行形にはなりません。
a She has brown eyes.
訳:彼女は茶色の目をしている。
※状態動詞の have:(〜が、外見や性質、物)〜を持っている
b I have ham and eggs for breakfast everyday.
訳:私は毎日朝食にハムエッグを食べます。
※ 習慣を表す現在時制
※ have(他):(飲食物)を取る・食べる
→ このhaveは動作動詞であることに注意しましょう。
c We‘re having a light supper now.
訳:今夕食を軽く取っているところです。
※ 動作動詞では本例のように進行形を用いることが出来ます。
※ a light supper:軽い夕食
d Dad is always having a snack after dinner.
訳:父は夕食後、いつもスナックを食べている。
※ 「always:いつも」、「those days:この頃」など一定の期間や頻度を示す副詞(句)と共に現在進行形を使うと、現在のことだけでなく、ある期間の中で繰り返す動作や、し続けていることを示すことが出来る。
コラム
本例の「have」のように、状態動詞と動作動詞の意味をそれぞれ持つ動詞は多いです。
[動作] I am tasting the soup before I add salt.(塩を加える前にスープの味見をしています。)
[状態] The soup tastes good.(そのスープはおいしい。)
本例の「have」のように、状態動詞と動作動詞の意味をそれぞれ持つ動詞は多いです。
[動作] I am tasting the soup before I add salt.(塩を加える前にスープの味見をしています。)
[状態] The soup tastes good.(そのスープはおいしい。)
1-2. 未来時制の代わりをする現在時制
1. 近い未来、もしくは予定された未来である場合、未来であっても現在時制を使います。
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ただし、未来を示す副詞(句):tonight(今夜)・next week(来週)等と一緒の場合に限ります。
a She leaves here for New York tonight.
訳:今夜彼女はニューヨークに向けて、ここを離れます。
※ 近い未来を示す現在時制
※ leave(他) A for B:Bの為・に向かって、Aを離れる
→ here(名):ここ
b The weather is supposed to be nice this weekend.
訳:今週末、天気は良くなるとされている。
※ 予定された未来を示す現在時制
※ suppose(他):〜であろうと思う・〜と推定する
→ be supposed to V:Vすることになっている
c We‘re leaving for Osaka tomorrow, aren’t we?
訳:明日、大阪に出発するんだよね?
※ 現在進行形を用いて、近い未来を表せます。これは、会話表現でよく見られます。
※ leave(自):出発する・旅立つ
→ 自動詞の場合、他動詞「leave:〜を離れる」のように直接目的語を取らない代わりに、「for」以下に出発する先を示すことに注意しましょう。
2. when, if, before, after など時や条件に関連する接続詞に続く文(=副詞節)では、未来であっても現在時制で表します。
a Please tell me when your teeth start to hurt. → 副詞節
訳:あなたの歯が痛み始める時に、(→副詞節)私に教えてくれますか。
※ tell A:Aに伝える、教える
→ 伝える内容ではなく、本例のように伝える「相手」のみを目的語に取ることも可能。
※ あなたの歯が痛み始める時に = あなたの歯が痛み始めたら

「あなたの歯が痛み始めたら、私に教えてくれますか。」
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歯医者さんは、患者に「(未来に)〜する時に教えて」とお願いしています。
これを教科書チックに表現すると以下のようになります。
これを教科書チックに表現すると以下のようになります。
副詞節:when my teeth start to hurt.(歯が痛み始める時に)の「when」は接続詞です。よって、when以下は「please tell me」とは独立した文になります。
本例では、主節中のtellは「今」、教えてと言っている訳ではなく、ある「未来」に教えてと、お願いしています。つまり、未来のニュアンスを既に主節に含んでいるのです。
その為、when以下の副詞節では、事柄が未来のことであっても、willを用いることなく省略します。
なお、主節は未来のことを表しますから、pleaseの代わりに、依頼の「will:してくれませんか」を用いて「will you tell me 〜」とすることも可能です。
一方、名詞節の(whenやifが作る節が名詞の働きをする)場合、未来のことは未来時制で表します。
b Please tell me when my teeth will start to hurt. → 名詞節
訳:私の歯が痛み始める時(→名詞節)を私に教えてくれますか。
※ tell A B:AにBを伝える。 → Aは人、Bは伝える内容 = 名詞(節)です。。
※ 私の歯が痛み始める時(=名詞節)は「いつ歯が痛み始めるのか」と訳すことも有りますが、同じ意味で、名詞節です。

先生、あの…「いつ歯が痛み始めるのかを教えてくれますか…」
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患者さんは今、『未来のこと』を教えて欲しいのですね。
これを、教科書的に表現すると以下のようになります。
これを、教科書的に表現すると以下のようになります。
名詞節:when my teeth will start to hurt.(歯が痛み始める時)という未来の事柄(=名詞)が、tellの直接(2番目の)目的語になっています。「現在」、「未来」のことを質問しているので、この「tell」の時制(=現在)と区別するために、間接疑問「when」以下の名詞節は、未来系で表現されます。なお、間接疑問ではwhen以下の語順は平叙(へいじょ)文となります。
the time のような漠然とした時を示す先行詞は省略されることが多いので、please tell me the time when my teeth…でも正解です。
the timeがある場合は、先行詞のthe timeとwhen以下の文の省略された時を示す副詞(例:my teeth will start to hurt in 2 hours)がwhenによって結びつくので、関係副詞のwhenとなります。その場合でも、「私の歯が痛み始める時間」という名詞節になることに変わりはない為、主節との時間差を補足する為に未来形で表します。
2. 過去時制
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過去時制は、単純な「過去」の動作や状態だけでなく、過去のある期間の習慣や反復した動作を表すこともできます。
以下では、過去時制の中でも、特に注意すべきポイントを見ていきましょう。
以下では、過去時制の中でも、特に注意すべきポイントを見ていきましょう。
状態・習慣を表す過去時制
1. 「〜であった」という過去の状態や、「(いつも)〜をしていたものだ」という習慣は現在時制によって表現されます
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過去のある一定期間や頻度を示すために、「in those days:そのころ」、「used to:かつては、よく〜したものだ」などを伴って表現されます。
a I played video games everyday in those days.
訳:私はその頃毎日ゲームをしたものだ。
※対して、these daysは「この頃」という意味だが、inをつけるのはまれ。
b It used to be said that the Japanese were always working for a long time.
訳:日本人はいつも長時間働くと(かつては)言われたものだ。
※used to(助):かつては〜だった
※ always, constantly など頻度を表す副詞と伴って過去進行形を使うと、過去の反復的動作・習慣を表すことが可能です。
※ 主節のused toが過去の意味を含んでいる為、従属の動詞も過去時制となることに注意しましょう。
3. 未来時制
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未来時制は、未来全般を表すことが出来ますが、すぐ先の動作の「意思」を確認するために使用されたり、未来進行形によって、「〜していることになる。」といったを表すこともできます。
注意すべき未来時制
1. 相手(you)の意志を確認したり、依頼、勧誘・招待したりする場合、未来時制によって表現されます。
a Will you please tell me how to get there?
訳:そこへ行く方法を、(どうか)教えて下さい。
※ how to V(原型):〜する方法。どのように〜したらよいか
2. 未来のある時に予期される予定:「(未来に)〜することになる」、もしくは未来に進行する
動作は、未来進行形によって表現されます。
b I have been informed that the airplain has had problems with transport and will be arriving late.
訳:航空機の輸送に問題が生じ、到着が遅れることになると知らされたところです。
一方、昔からの習慣や、変わらない真理。そして近い未来の予定など、実は現在を中心とした幅広い時間軸に使われます。
今回は、特に注意すべき現在時制をまとめました。