今回は、ブロガーや個人事業主はさせて通れない、Google Adsense(グーグルアドセンス)の始め方、そして審査通過の条件をお話していこうと思います。
注意点ですが、このブログは2019/2/26に執筆されています。
審査の条件や手順は年々変化しており、最も大事なのはその鮮度になります。
適宜更新はしていくつもりですが、なるべくご自身で新しい記事に触れてみて、比較検証を行いましょう。
なんて、仰々しい幕開けになってしまいましたが、これには理由があります。
調べると難しそうになのに、全然難しくない….
googleの進歩のお陰で、どんどん審査は簡単になっているようです。心配しないでください。

以下では、まずそもそもGoogle Adsense(グーグルアドセンス)と広告とは、というお話をしていこうと思います。
審査条件が知りたいっ!という方は、目次より「Google Adsense(グーグルアドセンス)の審査通過に関して」まで飛ばしてくださいませ。
審査にかかる手順や時間は簡素化しているものの、審査基準自体は年々厳しくなっているとの事。審査以前の準備も、入念に行いましょう。
目次
1. Google Adsense(グーグルアドセンス)と広告業界
Google Adsense(グーグルアドセンス:以下 Adsense)は2種類の課金体系を持つ、広告仲介及びそのサポートサービスの事です。
webサイトの内容や、閲覧者の興味に関連した広告が配信されるよう、設定を無料で代行してくれる有難いサービスです。
独自のwebサイトを持っている方なら誰でも、無料で申し込むことができます。
Adsenseを利用すると、あなたのwebサイトに貼られている広告が、
「① 見られ」
「② クリックされる」ごとに、広告料が支払われます。
よって、実際に購買行動に結び付いた時点で報酬が発生する「アフィリエイト」とは性質が異なることに注意しましょう。
補足すると、ここで言う広告料は、Googleに広告配信を依頼する各企業のマーケティング部の懐具合によりけりです。
特に、1クリックに対して提示される報酬を「クリック単価」と呼びますが、これは市場によって左右されやすく、企業の予算も関係します。
例えば、予算の振り分け時期に当たる四半期の前半では、先行きへの不透明さがあるので、クリック単価は下がりやすいと言われています。
平均としては、1クリックにつき数十円になるようです。
逆に、年末調整など、予算を使い切らなければならない状況が発生すると、広告の単価は上昇します。
日本であれば、3月期末決算企業が多いので、12月〜3月の広告単価は向上することが見込まれますね。
1.1. Googleって広告の企業なの?
さて、GoogleにとってのWeb広告とは、という視点から、この業界をみてみましょう。
Web広告はGoogleの収入構造の8割を占める超巨大マーケットで、その流通先はGoogle検索で表示されるwebサイトには留まらず、YouTube、Android、アプリ、クラウド、Google Play・・など多岐に渡ります。

世界中のweb広告を扱っているなら、納得の数字やなぁ。
Googleを傘下にもつ、Alphabetの決算短信から、どのくらいスゴイのかを実感してみましょう。
2019年の2月4日に公開された、2018年の第4四半期(10~12月)の決算を以下では参考にしています。
まずは、Alphabet全体の売上(3ヶ月間)を見ると・・・

392億7600万ドル…
約4兆円にもなるんですね。前年の同じ期間に比べて2割も成長しています。
そして、肝心のAlphabetに占めるGoogleの売上、およびその内の広告セグメントから来る収入をみてみましょう。

Googleの売上は、391億2200万ドルになっていますね。
つまり、Alphabetの収入の99%が、Googleの売上によって構成されています。
そして、その内の326億3500万ドルは広告からくる収入となっています。
実に、Alphabetの売上の83%を占める数字です。

Forkus そういう言い方すると、ちょっと恣意的な感じもするなぁ
当然、この売上から、webサイトや従業員への報酬、検索エンジンの保守に掛かる膨大な費用が差し引かれてんねんで。
当期純利益(Net Income)も紹介しとくで!

当然、この売上から、webサイトや従業員への報酬、検索エンジンの保守に掛かる膨大な費用が差し引かれてんねんで。
当期純利益(Net Income)も紹介しとくで!

ちなみに、当期純利益率は当期(一定の期間)の売上に占める純利益(維持費・給料や税を差し引いた最も純粋な利益)の割合です。ある企業の収益性を確認する際に、よく用いられる指標となります。
高いほど優良企業と呼ばれ、目安としては
優:10%以上、良:5%以上、可:1%以上、に分類されます。
ちなみに、ゾゾタウンで有名なzozoの当期純利益率も約2割です。 一方、ドンキホーテの当期純利益は約5%となっています。(共に2019年の通期決算より)
IT企業は独自性・利便性・規模の経済の確立を達成すれば、店舗・営業部隊等固定費不要の利点から、収益率・競争優位が高くなることが見て取れますね。
より興味がある方は、こちらに詳しく書いているので、見てみてください。
1.2. 広告費のデジタルシフト
日本では電通や博報堂といった広告代理店が有名なものの、web周りの広告業界ではGoogleのほぼ一強状態といっても過言ではありません。
独自の検索エンジンを保持しているだけでなく、日本では認知度の高いYahoo!の検索エンジンも、2011年以降はGoogleと同様規格ですから、検索周りへの影響力は圧倒的です。
認知度・規模が拡大すればするほど、波及効果も高まっていきますから、多くの企業がGoogleの広告を利用したいと考えるわけですね。
一方、この流れを牽引しているのは、企業の広告費のデジタルシフトです。
電通イージス・ネットワークによれば、2018年の世界の総広告費に占めるデジタル広告費の割合は38.3%となり、テレビ広告費(35.5%)を上回る結果となっています。
旧来の、テレビや新聞へ掲載される広告では、購買行動に結び付いたかを把握することが不可能でしたが、web広告ではそれが可能です。
また、個々人の興味に紐づいた、感度の高い広告を配置することも可能です。
可処分時間のモバイルシフトに伴って、web広告の優位性は高まりをみせているようですね。
話が段々と逸れてきたので、ここで本題に入ろうと思います。

2. Google Adsense(グーグルアドセンス)の審査通過に関して
幸運な事に、私はGoogle Adsenseの審査→合格→広告配置までを半日で完了することが出来ました。
私のサイトが魅力的だったから、と言うよりは、恐らくGoogle側の審査に関わる効率化が進んだ結果であると考えています。
冒頭に、「思ったより難しくなかった」、とのコメントをしましたが、これは以下の理由によります。
- 審査段階が以前の2段階のものから、現在(2019年2月)は1段階審査になっている。
- Adsenseの自動広告配置機能の進化によって、広告配置に係る手間が激減した
本当にビックリするぐらいに簡潔で、ストレスなく作業が進みます。
一方で、他の先輩ブロガーが始めた時期では審査が2段階だった、もしくは自動広告が存在しなかった為、
現在でも多くの記事では1段階審査・自動広告に関する言及がありません。
なんだか難しそうに見えるので注意が必要です。
以下が、申請の流れの新旧比較となります。
【今】申請(サイト情報提供)→アドセンス用設置コード付与&設置作業→審査→合格
以下、手前味噌ではありますが、Forkusは審査前に何をしてきたのか、そして、何が必須条件として求められているか、を書いていこうと思います。
2.1. 記事数・文字数に関して
まず、Forkusは2019年の1月20日に当ブログを立ち上げています。
そして、審査に合格したのは同年の2月25日でした。
それまでの約1ヶ月間で投稿した記事数はプロフィール記事を入れて計16本です。
記事の文量に関しては、
最小値1034字
最大値8986字
16本中の平均4515字
となっています。
ある程度GIF動画で賄えるスプレッドシート関連の記事は文量が少なく、英語関連の記事は文量が多くなっていますね。
文量に関しては諸説ありますが、1000字以上というのがどうやら最多数の意見のようです。実際、当ブログも最低文字数が1034字なので、信ぴょう性は高そうです。
次に記事数に関してですが、これはかなりムラがありました。
5記事で合格した、という意見もあれば、30記事は最低限必要、との意見もあり、正確なところは分りません。
間をとって、15記事を超えたら、と思い申請したところ合格したので、10〜20記事位が目安かもしれませんね。
2.2. ブログ環境・作成時注意した点
まず、ブログを書くに当たって整えた環境ですが、主に以下の5点です。
- レンタルサーバーの使用→エックスサーバー(年間1万円2千円)
- 独自ドメインの取得→お名前.com(年間1000円)
- 執筆用ソフトウェア→wordpress(無料)
- SEO対策がなされたテーマの購入→stork(1万円)
- デュアルモニタの用意→ipad及びduet購入(計4万円)
5番を除けば、約2万円が初期費用としてかかりました。
次に、作成時注意した点ですが、主に以下の5点です。
- 記事をカテゴリー分けする
- 記事に目次と見出しを作る
- プロフィール欄&記事の作成
- プライバシーポリシーの作成
- 他サイトからのコピペ・ネット上の写真の無断使用を控える
あとは、インプットに時間をさきつつ、記事作成の時間を確保できるように、フルタイムの仕事を辞めました。

次は、Googleから、これだけは必要だよ、と明記されている条件を紹介します。
2.3. Google Adsenseが公表する資格要件及び申し込む時の条件(ヒント)
主に、以下の3点が明記されています。
- 一から作った独自のコンテンツを所有している
(他にはない魅力があり、興味を引くコンテンツがあるかがポイントのようです。) - コンテンツが AdSense プログラム ポリシーに準拠しており、なおかつ申請者が18才以上であること。(もし18才以下であれば、ご両親にお願いしましょう。)
- 操作が簡単でわかりやすくなっているか
興味がある方は、以下のリンクより実際に見てみてください。
いかがでしたでしょうか。
しっかり準備して望めば、達成することができる、と思われたのではないでしょうか。
もし、好きなことや、深い興味・知識があれば、尚更申請のハードルは下がると思われます。
アウトプットへのいい機会と思って、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
次回はこの続編として、審査の申し込み方とその流れについて解説しています。