こんにちは。
今回は、重複するデータを一意の値で表示する、UNIQUE関数をご紹介します。
お題はこちら↓


品名別の出荷回数が知りたいのう。

水色枠の中にまとめてあります!!
一方、水色枠では、コラムAで重複していた品名が一意で表示され、その出荷回数(何回重複しているか)もまとめられています。
実はこれ、UNIQUE関数に少し工夫を加えるだけで簡単に実現できます!
「一意」はIT用語で、「重複しない・ユニークの」を意味します。
目次
1. UNIQUE関数で、一意の値を抽出しよう
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UNIQUE関数は、ある範囲の中にある重複データを省いて、一意の値のみで表示させる関数です。
1-1. UNIQUE関数の使い方
- つくりかた
- 今回のケースではどうなる?
- 上を参考にして、次の式をつくろう
- セルD3に、 を入力しよう
- もし、追加の野菜がある場合は?
= UNIQUE(重複データを消したい範囲)

= UNIQUE(A3:A10)


= UNIQUE(A3:A)
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無事に、一意の野菜名だけが表示されましたね。UNIQUE関数は、選択範囲の内容が変更、又は追加されても、それを自動で反映する便利な関数です。
2. COUNTIF関数で、出荷回数をもとめよう
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COUNTIF関数は、ある範囲の中に、指定した条件と同じ値が何個あるのかを求めます。
2-1. COUNTIF関数の使い方
- つくりかた
- 今回のケースではどうなる?
- 上を参考にして、次の式をつくろう
- セルD3に、 を入力し、一番下までコピペしよう
= COUNTIF(調べたい範囲, 一致条件)

= COUNTIF(A3:A10,D3)

Windows F4 | Mac fn + F4
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無事、出荷数が求められましたか?
これで目標のテーブルはひとまず完成です。一方、この方法では、別々の関数を2つの列に挿入し、さらに最下行まで絶対参照と共にコピペする必要があり、もし品目数が大量にある場合、手作業では大変です。より簡単な方法をみてみましょう。
これで目標のテーブルはひとまず完成です。一方、この方法では、別々の関数を2つの列に挿入し、さらに最下行まで絶対参照と共にコピペする必要があり、もし品目数が大量にある場合、手作業では大変です。より簡単な方法をみてみましょう。
3. ArrayFormula関数をつかえば、面倒なコピペいらずに!
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ArrayFormula関数は、Formula(式)を自動でArray(配列)させる関数です。1つのセル内から、広範囲に渡ってある関数を自動で配置し、従来手作業で行っていたコピペの手間を省きます。
3-1. ArrayFormula関数の使い方
- つくりかた
- 前項で使ったCOUNTIF関数を例に、試してみよう
= ArrayFormula(アレイフォーミュラを掛けたい関数)
Before (同上。絶対参照をつけ、手作業で下にコピペ)
= Countif($A$3:$A$10,D3) → 最下行までコピペ

After (COUNTIF内で範囲D3:D6を指定し、ArrayFormulaを使用)
= ArrayFormula(Countif(A3:A10,D3:D6)) → E3以降は自動入力

Windows Ctrl + Shift + Enter | Mac ⌘ + Shift+ Enter
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上の例では、ArrayFormula関数によって作業が効率化した、と考えにくいかもしれません。一方、もし1000行あったら、と考えてみてください。手作業でコピペするのは大変ですよね。
4. Curly Bracketsをつかえば、1つのセルで全てが完結!
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Curly Bracketは、別名「中括弧(ちゅうかっこ)」と呼ばれ、”{_}”を表します。使い方は簡単で、”{関数X,関数Y}”のように2つの関数をカッコ中に挟むことで、関数Xを入力したセルに、関数Yはその右隣のセルに配置されます。つまり、1つのセルから2つのセルを扱えます。
4-1. Curly Bracketの使い方
- つくりかた
- 今回のケースではどうなる?
- 上を参考にして、次の式をつくろう
- セルD3に、 を入力しよう
= {関数1, (その右横に配置する)関数2}

={UNIQUE(A3:A10), ARRAYFORMULA(COUNTIF(A3:A10,UNIQUE(A3:A10)))}

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お疲れ様でした。これで、全ての工程を1つのセル・式で終えることが出来ました。1つのセル・式内で全ての作業を済ますメリットはGASによって関数配置する際に動作が重くならない点です。