英語のthat節って?- 世界一わかりやすい使い方


that節がよく分かりません。thatの使い方も沢山あるから、区別出来るようになりたいです。


今回は、こんなお悩みを解決します。


本記事で学べること
・that節ってなに
・thatの使い方 全8種類
・thatを見分けるコツ

要約
・that節とはthat + 文(主語+動詞)のこと。
・that節は 名・形・副 の働きをする
文(主語+動詞)より


 that節って?

that節の例

  IS knowV her name.O
 私は彼女の名前を知っている。

  IS knowV that her name is Katy.O
 私は彼女の名前がケイティと(いうことを)知っている。
 that節 = that + 文(主語+動詞)
 that(ということ)が、続く文を名詞(節)に。

どちらも S(主語)+ V(述語動詞)+ O(目的語) の形です。

でも、下の O は「that + 文 (her name is Katy)」つまり、that節になっています。
thatは、続く文を名詞に変えることができ、「ということ」また、略して「」と訳されます。


ここのポイント
・thatは、続く文を 名詞にできる
・よって、that節は 名詞(節)になれる
・名詞になれるから、他動詞の目的語になれる


 「that節が理解できない理由

英語のthatは、「ということ」という意味を本質的には持ちません。単にthatに続く文を名形副に分岐させる記号です(よって thatは省略できますね。また、この思考形態はプログラミングと似ています)。日本語で文を名詞にするのが「ということ」だから、英語も「ということ(the thing that says..)」になる、と考えると、that節が難しくなるのです。


 「上のthatが名詞に分岐させるthatだとわかる理由

直前の動詞が「を」を含むからです。「を提案する」など「を」を含む他動詞は、それでは意味が不足するので、必ず「を」の対象=目的語(名詞)を取ります。よって「他動詞+that+文」では、「that+文」は必ず名詞です。見分け方は、「何々」で置き換えられたら、それは名詞です。(例:美味しい何々、何々を食べる)

that節は、目的語になれる(30例)


that節は、名詞になれるので、他動詞目的語としてよく使われます。

例えば、knowのような 「思考する内容のある他動詞」では「〜を知っている」の「」を that節で膨らますことができ、とても便利です。


that節を理解するには、多くの例にふれるのが一番「思考する内容のある他動詞」からみていきましょう。


 that節を目的語にとる、他動詞TOP30


  Some peopleS thinkV that money is everythingO.

 いくらかの人々はお金が全てであると(いうことを)思う。


  Can’t youS seeV (that) she’s angryO?

 彼女が怒っているって(いうことを)わからない?
※ see = understand, realize
※ ということ = って


  HeS repliedV to let me know that everything was fine. why

すべて順調であると(いうことを)私に知らせるために彼は返事をした。

  IS decidedV to be there,O knowingV2 that there’d be likely criticism.O2
おそらく批判があるだろうと(いうことを)知りながら、私はそこにいることを決めた。
※ knowing = while I knew(分詞構文)


  IS rememberV that the toys were recalledO as they were a choking hazard.why

窒息させる危険要素であったため、そのおもちゃがリコールされたことを私は覚えている。


  SheS forgotV that John was there.O

彼女はジョンがそこにいた(という)ことを忘れていた。


  EveryoneS understandsV (that) that’s the reality.O

みんなそれが現実と(いうことを)理解している。


  YouS may have guessedV that this isn’t that hard.O

(あなたは)これがそんなに大変じゃないと(いうことを)思ったかもしれない(ね)。
※ を推測する = じゃないかと思う


  IS realizeV that this decision will encounter problems.O

 私はこの決断が問題に直面すると(いうことに)気づいている。
※ 「〜に気づく」:「を」ではなく、「に」を取る他動詞もまれに存在します。


  BiologistsS graspedV that species could evolve given sufficient timeO.

生物学者は種は十分な時があれば進化できると(いうことを)把握した。
※ given(前):が与えられると、があれば


  InvestorsS figureV that the purchaser will pay a high price for the company.O

投資家達は、購入者はその会社に高値を払うことになると(いうことを)理解している。


  SheS wishesV that more people could experience a Gap Year.O

 彼女は、より多くの人がギャップ・イヤーを経験できることを願う(できたらいいのになあと思う)。


  HeS hopesV that they get the punishment they deserve.O

 彼は、彼らは(彼らがそれに)ふさわしい罰を受けることを希望している。



続いて、「伝える内容がある他動詞」の目的語(内容)となるthat節です。TOEICや英検では頻出ですね。


  JeanieS saidV that she didn’t want to meet himO.

 ジーニーは(彼女は)彼に会いたくなかったと(いうことを)言った。


  DanS toldV his momO1 that he wanted to go homeO2.

 ダンはお母さんに(彼は)家に帰りたいと(いうことを)伝えた。


  SheS suggestedV that we extended our stay for a few days.O

 私達は数日、滞在を延長をすることを彼女は提案した。

  The survey resultsS suggestV that the economy is improving.O
 調査結果は経済が改善していることを示唆している。


  A judgeS statedV that they were unhappy with the proposal.O

 判事は、彼らはその提案について嬉しくないと(いうことを)述べた。


  HeS taughtV that you had to be able to adapt to change.O

 (あなたは)変化に対応できるようになる必要があると(いうことを)彼は教えた。


  TomS insistsV that he did nothing wrong.O

 トムは、(彼は)悪いことはしていないと(いうことを)主張する。


  HeS mentionedV that some of them were allegedly put forward for promotion.O

 (彼らの内)いくらかが、伝えられたところによると、昇進について提案されたということに彼は言及した。


  TheyS have promisedV that more participants will be joining the protest. O

彼らはより多くの参加者がその集会に参加することになると(いうことを)約束した。


  I’mSV gladC to be able to informwhy youO1 that all seems that the Council will meet the deadline.O2

 すべては議会が期限を守ることになりそうに思えると(いうことを)、あなたに知らせれて私は嬉しい。


  TOYOTAS has announcedV that the current model will be discontinued next year.O

 トヨタは、来年その現行モデルは継続されないということを)発表した。


  The bellS meansV that it’s time to go home.O

 そのチャイムは(それが)家に帰る時間であるということを)意味する。


  The latest pollsS indicateV that the vast majority of people condemne the policy.O

 最新の世論調査は、大多数の人々がその政策を非難していると(いうことを)示している。


  The resultsS impliesV that our findings cannot be explained at this moment.O

 その結果は、現状我々の発見は説明できないということを)示している。



最後に、何かを「明らかにする / なる他動詞」の目的語となるthat節も使用頻度が高いので、要チェックです。


  YouS will learnV that to give and take reaps its own rewards.O

あなたはギブアンドテイクすることが、その恩恵を得ると(いうこと)を学ぶ(分かる)だろう。


  I’veS foundV that if I back in at an angle,if I can avoid scraping.O

 斜め向きで中にバックすれば、こすらずに済むと(いうこと)に気づいた。
※ at an angle = 斜め向きで
※ avoid doing → avoid to do は不可


  IS discoveredV thatO→ the armchairsS2 that I orderedadj. did not haveV2 the footrest feature.O2

 注文した肘掛椅子にフットレスト機能がないことがわかった。


  An officialS checkedV that the resources are being used properly.O

 当局職員は、そのリソースが適切に使われていることを確かめた。


  PublicS noticesV that senior officials see things differently from us.O

 大衆は、政府高官が我々とは異なって物事を見ているということに気づいている。




ここのポイント
・that節は、主に 伝えたり、思考する 動詞の目的語(内容)になれる
・that節で、伝えたり思考する内容を 膨らませることができる


that節は他動詞の目的語になれるのか。でも、名詞になれるなら、他にも使い道はありそう…
うん。主語と補語も名詞だから、ここにもthat節は来れるわ。主語からみてみましょう。

that節は、主語になれる(5例)

  ItS worriedV his parents.O
 それは、両親を心配させた。

  That he worked hard S worriedV his parents.O
 彼が一生懸命働いたことは、両親を心配させた。
 主語(S)= 名詞。 よって、名詞のthat節も主語になれる。
 worry = 〜を心配させる
どちらも S(主語)+ V(述語動詞)+ O(目的語) の形です。


しかし、下の Sthat + 文(he worked hard)」は、thatを名詞化し、これが主語になることを可能にしています。
that節を主語に用いることで、文を一つ追加出来、より詳しく主語を説明できますね。


  That she admitted itS surprisedV us.O
彼女がそれを認めたことは、私達を驚かせた。

 That both defendants were lyingS wasV obvious to everyone.C
両被告人が嘘をついていたということは、全員に明らかだった。

 That she’s forgot me S isV quite a shock.C
 彼女が私を忘れてしまったことは、かなりショックです。

 That her theory was wrongS soonwhen becameV to be known.C
彼女の理論が間違っている(という)ことは、すぐに知られることになった。

That + 文が、全て主語になっている点に注目してね。

that節は、補語になれる(4例)

補語(C)は、主語を説明するので「主語補語」とも呼ばれます。名詞のthat節は、補語にもなれます(下)。
  Our problemS isV this.C
 私達の問題は、これです。

  Our problemS isV that he is never on time.C
 私達の問題は、彼が全く時間を守らないことです。
 補語(C)= 名or形。 よって、名詞のthat節は補語になれる
 never = (現在形で)全く〜しない。
 on time = punctual, punctually(時間を守る、定時で)

どちらも S(主語)+ V(述語動詞)+ C(補語) ですね。

しかし、下文の Cthat + 文(he is never on time)」は、thatを名詞化、補語にすることで、上のthisの内容をより詳しく説明しています。

S=Cの関係が成り立つので、Our problem = that節 となっています。



 The rumorS isV that their engagement was called off.C
その噂話は、彼らの婚約が中止されたというものです。

  The conclusion I haveS isV that he is probably the next Zuckerberg.C
私が持つ結論は、彼が恐らく次のザッカーバーグであるということだ。

 What the theory forgetsS isV that a merger can be conflicting interests.C
その理論が無視しているのは、合併は衝突する利害になり得るということです。

That + 文が、全て補語として、=主語の関係になっているわ。


ここまでのポイント
目的語(O)・主語(S)・補語(C)は、名詞
that節は名詞として働けるので、この3つになれる


ここまで、that節が名詞として働く例を見てきたけれど、次は副詞のthat節です。「副詞って?」という方は、解説を参考にしてね。


that節は、副詞になれる(5例)


  I’mSV sorryC for that.why
 私はそれで残念です。

  I’mSV sorryC to hear that.why
 私はそれを聞いて残念です。

  I’mSV sorryC that the color doesn’t suit you.why
 私はその色があなたに合わなくて残念です。
 副詞のthat節は、なぜ残念なのか(why)を説明している。
 for = 〜(の理由)で、のために
 suit = 〜に似合う、を満たす、〜にふさわしい

いづれも太文字部分は、なぜ残念なのか(why)を説明しています。

一方、3番目の「that + 文(the color doesn’t suit you)」は、thatを副詞(why)にすることで、 理由をより詳しくしています。

thatの訳は「〜して、〜のために、〜(のこと)で、〜するとは…」等、日本語の表現が多様で、幅広いものの、どれも動作(感情)に至った理由を説明する点では同じです。

また、副詞のthat節はwhyだけでなく、形容詞のhow(程度、どのように)を説明することも出来ます(以下参照)。

 I’mSV veryhow happyC that I got to know him.why
彼女に会う機会を持って、私はとても幸せです。

  I’mSV afraidC that the alarm clock will not ring tomorrow.why
時計のアラームがあした鳴らないことで、私は恐れている。
 get to【助】:〜する機会を持つ
 afraid that S+V:SがVするのではないかと恐れる
 上のthat節はなぜ「幸せ(happy)」なのか、下はなぜ「恐れている(afraid)」のかを説明する。

  WeS areV confidentC that our stuff will recognize this as a fair deal.how
我々のスタッフはこれを公平な取引として認識する、(私達は)確信している。

  IS wasV sohow busyC that I did not have timehow to answer the phone.adj.
電話に答える時間が無い、私はとても忙しかった。

  I’veS hadV so muchO to doadj. at uniwhere that how→ I haven’t had time to do anything else, let alone hang out with friends.
それ以外に何かをする時間もないほどに、大学で本当に多くのやることを抱え、ましてや友人と遊びに出る時間などない。
 上から、どう確信している(how confident)か、どれ程忙しい(how busy)か、どれ程多くすることを抱えている(how you have so much to do)を説明している

  Your code should be so well-designed that it requires no documentation.
  The app is so extensive that it allows you to easily add new features.
 so much:名詞のmuch(沢山の事)を、副詞のso(本当に)が特例的に修飾。
 uni【名】:大学(university)の省略
 let alone V or 名【慣】:(文末で、動詞の追加目的語として)まして、〜(Vする時間 は)ない


 「that節は全部名詞!?

この副詞のthat節を、名詞節とする指導法もあります。しかし、不定詞では副詞と習うのに、同じ働きをするこのthat節を名詞とみなすのは、矛盾を生み、その後の理解に影響を与えかねません。例えば、韓国で使用されるAn English-Korean dictionaryでは、このthat節を副詞として扱っています。国が違えば指導法も異なるなら、自分が納得しやすいアプローチでthat節を学習することも一手ですね。

 「that節が副詞になるときって!?

そもそも副詞(adverb)は、動詞(verb)に情報(when, where, why, how)を加える(add)働きに加え、形と副のhow(どう)を説明する品詞です。that節が副詞として働く場合、この内、whyとhowを扱います(①, be動詞(〜の状態でいる)に対する理由。 ②, sure等の形容詞の「どう(確信している?)」を説明。不定詞の副詞用法も同様。)。


 「that節と不定詞の3用法、考え方は一緒!?

不定詞には名形副の3用法がありましたね。that節も、名副形として働くと考えることが出来、考え方はとても似ています。特に、名詞と副詞に関しては、どれも不定詞で置き換えることが可能で(名詞不定詞も主語、目的語、補語になれる。副詞不定詞も動詞why又は形容詞のhowを説明する。)、不定詞をすでに学習した方にとっては、「that節も3用法ある」と考えるだけで、学習効率は一気にアップします。


that節は、形容詞になれる(3例)

2語以上の形容詞(adj.)は、後ろから名詞を説明できます。形容詞のthat節も、2語以上なので後ろからです。
  the optimisticadj. idean
 (その)楽観的な考え

  the idean that the flu can’t reach pandemicadj.
 そのインフルがパンデミックに達し得ないという考え
 that節は、形容詞として考えを説明出来る
 that節は2語以上なので、後ろから”the idea”を形容する
 adj.= adjective(形容詞)、n = noun(名詞)

いづれも太文字部分は、形容詞として「the idea(考え)」を説明しています。

しかし、下の「that + 文(the color doesn’t suit you)」は、thatを形容詞にし、より詳しく「考え」を説明しています。

thatの訳は「〜の、〜な、〜という、〜である」など、幅広いものの、どれも名詞を説明する(形容詞の)役割です。

※ このthat節は、同格のthat節としてより有名です。その場合、「the idea = that節」であることから、名詞に分類されます。



 the hopen that the climate’d be better for his healthadj.
 その気候が彼の健康にとってより良いだろうという期待


  WeS don’t haveV the evidencen that he is still alive.adj.
 彼がまだ生きているという証拠を私達は持っていない。

That + 文が、全て形容詞として、前の名詞(先行詞)を説明しているわ。


thatの分類 全8種類

代名詞のthat

  ThatS looksV betterC than mine.how
 それは私のものと比べて良く見える。
 look C【自】:Cに見える
 than【前】:〜よりも、と比べて

形容詞のthat

  That eventS scaredV me.O
 その出来事は私を怖がらせた。
 scare【他】:を怖がらせる

副詞のthat

  IS can’t eatV thathow muchhow
 私はそんなに多く食べられません。
 much【副】:(量の程度を表して)多く、大いに、たいそう
 that【副】:(形容詞・副詞の程度を表して)そんなに

関係代名詞のthat

  the brochuren that (= which) arrived yesterdayadj.
 昨日届いたパンフレット

  the personn that (= who) delivered the brochureadj.
 パンフレットを届けた人
 brochure【名】:営業目的のパンフレット(pamphlet)
 that以下(関係代名詞節)は形容詞(adj.)となり、前の名詞を説明します
 上2つのthatは、主語の代わりをしているため、通例省略しません。

thatは、関係代名詞(which, who)の代わりになります。


関係副詞のthat

  a big housen that (= where) we both could liveadj.
 私達両方ともが住めるだろう大きな家

  the yearn that (= when) we bought the houseadj.
 私達がその家を買った年

  the reasonn that (= why) we like the houseadj.
 私達がその家を好きな理由
 関係副詞節も、形容詞(adj.)として、前の名詞を説明します。
 thatは、前に名詞(先行詞)があるので省略可能。→ 詳しい解説はこちら
 both【副】:両方とも

thatは、関係副詞(where when, why)の代わりにもなれました。


名詞のthat節をつくるthat

  TomS insistsV that he did nothing wrong.O
 トムは、(彼は)悪いことはしていないと(いうことを)主張する。
 thatが続く文を名詞にするので、that節は目的語になれる。
 nothing wrong → 「-thing」につく形容詞は、後ろからである事に注意

副詞のthat節をつくるthat

  I’mSV gladC that she passed the test.
 彼女がテストに合格して、私は嬉しい。
 thatが続く文を副詞(why)にすることで、嬉しい理由を説明。
 pass【他】:をパスする、に合格する

形容詞(同格)のthat節をつくるthat

  the factn that healthy eating habits are importantadj.
 健康的な食事習慣は重要であるという事実
 thatが続く文を形容詞(adj.)にし、前の名詞を説明。